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“メイド・イン・新浦安”を生み出す夢プロジェクト

学生が自らの夢を審査会でプレゼンテーションし、採択された場合、最大100万円を浦安キャンパス同窓会が支援する『明海大学 夢プロジェクト』。2009年にスタートし観光地のガイドブック制作、吹奏楽部による東北演奏ツアーや男子大学生4人の海外渡航、キャンバスにキッチンカーを呼ぶプロジェクトなど、さまざまな夢の実現をサポートしてきた。さて、今年、プレゼンテーションに進んだのは、大学の屋上で養蜂を行い、浦安産はちみつをプロデュースする『浦安ハニープロジェクト』。「かつては漁業が盛んだった浦安市ですが、埋め立てにより第一次産業は無くなりました。浦安産の名物を生み出せば、地域活性に貢献できるのではと発案しました」と代表の渡邊桃花さん。しかし、その道のりは平易ではなかった。「養蜂についてはメンバー全員が全くの素人。ネット情報だけでは足りず、都市型養蜂のパイオニアである『銀座ミツバチプロジェクト』の見学を希望しましたが、費用が捻出できませんでした。そこで、丸の内都市養蜂が行う無料の養蜂体験に行ってみたところ、その運営を担っていたのは銀座ミツバチプロジェクトだったんです。その時、対応してくれた方に『大学で養蜂をやりたい』という想いを熱く語ったところ、真摯に相談に乗ってくれ、既に都市型養蜂を行っているほか大学や、地域コミュニティーを紹介してくれました。そこからどんどん道が拓けました」。『武蔵野大学』『拓殖大学』『鶯谷ハニーラボ』を始め、数ヶ所に赴き、時にはzoomなどを活用し、ノウハウを学びながら、養蜂が地域活性化につながった事例などを見聞きするうちに都市型養蜂ならではのメリットや活用法が見えてきたと渡邊さんは語る。「はちみつはお菓子や石鹸などの他の製品に転換できる素材です。地域に拠点を構えるホテルや商店、企業と連携して地元産の商品開発もできますし、養蜂体験やワークショップなどを通じて小・中学校の環境教育や、地域交流に貢献することも可能です。在学中に取り組む価値があるプロジェクトだと確信し、準備を続けてきました」。設備やノウハウの取得方法、費用、ロケーション、安全対策など、できる限りの考察と検証を尽くし、ミツバチをイメージした黄色のバンダナを首にメンバーが一丸となり臨んだ10月30日の審査会。それでも審査員からは、「費用が足りない場合はどうする?誰かがバイトする?」「蜂が人を刺した時の対応はどのようにするのか?」などといった厳しい質問が相次いだ。「まだ考えが甘かったのかと少し凹みましたが、既に実社会で活躍している方々のリアルな意見を聞けるのはありがたいことです。アドバイスを活かし、必ずプロジェクトを成功させたいです。明海大学のはちみつが地域のスーパーやお店に並び、『浦安といえば、養蜂』と言われるようになれば嬉しい限りです」。浦安ハニープロジェクトは動き出したばかり。初年度のはちみつ採取量は50kgを目指している。


本誌の発行時点では最終結果は未決定となるため、≪夢プロジェクトHP≫で、ぜひその結果と進捗を見届けていただきたい。

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